第51話 リン資源における競争と共創のマネジメント
前回は窒素固定についての話をしました。今回も、食料生産性向上にとって重要である肥料資源の話から始めます。それは我々が食を通して摂取し、活動をするためのエネルギー源に直結している元素であるリンです。リンの需要量はこの60年に6倍となりました。年率成長率に換算すると毎年3%の...
前回は窒素固定についての話をしました。今回も、食料生産性向上にとって重要である肥料資源の話から始めます。それは我々が食を通して摂取し、活動をするためのエネルギー源に直結している元素であるリンです。リンの需要量はこの60年に6倍となりました。年率成長率に換算すると毎年3%の...
最近、新聞、雑誌で脱炭素という言葉を見ない日がありません。世の中全体がそちらに向かうベクトルが確実に作られつつあると感じます。私がこのベクトルに最初に気付いたのは2017年にスイスでエネルギー関係の国際会議に出席した時でした。その時はスイスの大手保険会社が脱炭素を声高に主...
生物に限らず、人間の発明したプロダクトも進化を続けています。現在、自動車については未来に向けて様々な選択肢が検討されています。それを1つに絞り込む会社もあれば、絞り込まずに複数の選択肢を並行して検討している会社もあります。後者を実行できるのは経営資源の豊富な大企業だけです...
この所、新聞、雑誌、ビジネス関係のホームページを見ると、脱炭素とデータ活用のビジネストピックに遭遇しない日がありません。世の中がその方向に進んで行くことは間違いないと思いますが、一方で、世の中が一気に変わることはありません。変化には必ず時間がかかります。なぜなら、新しい事...
最近では毎日のように脱炭素やグリーンテクノロジーという言葉を見たり聞いたりするようになりました。エネルギー利用に関する大きな変化を予感させる話です。 脱炭素に関しては水素が新たな燃料として注目を浴びています。そして、グリーン水素とかブルー水素という新たな言葉が使われるよう...
CO2排出低減については、腰の重かった日本においても、掛け声から実際の活動に重点が移りつつあります。クリーンエネルギーあるいはグリーンエネルギーとして、以前から水素はしばしば話題になるものの、しばらくすると消えていくことを繰り返してきました。今回は本物でしょうか? 人類が...
今年になって脱炭素への動きが慌ただしくなってきました。排出権を売買する市場は以前から整備されてきていましたが、次第に取引が活発化し、排出権の価格も上昇しています。 現在のCO2濃度は400ppmくらいですが、産業革命前は300ppm以下のレベルだったので、この200-30...